理想の身体はキッチンで作る。

相談事例:12 ナイアシンが最強である理由

KOMZAP オープンチャット内、およびTwitterにて:
ナイアシンがなぜ様々な代謝の根幹に関わるのか。


私の回答:
ナイアシンが最強である理由
「NADが増えるから」

分かりやすく言うと…
「お金があればどうにでもなるから、とりあえずお金持ちになれば殆どの問題は解決する」

って感じ。

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食物を酸化してエネルギーを得る
食物の炭素の電子が酸素に渡されるという意味
電子を直接酸素に渡すと燃焼になってしまうので段階的に電子を渡す(TCA回路&電子伝達系)
電子の運搬役がNAD
NADの原料はナイアシン
ナイアシンの原料は必須アミノ酸

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電子伝達系の過程で大量のATPが生成されるが、この長い旅路の果てに終点として辿り着くのはO2(酸素)である。
この時、電子は最低エネルギーレベルに到達し、最終生成物となるH2O(水)を生み出す。

(この一連の流れが分かった時、私は人体の神秘に感動した)

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正確には、電子伝達によってできたH+(プロトン)の濃度勾配によってATP合成酵素内のタービンがぶん回り、ATPが合成される。

「ミトコンドリアは人体の発電所」
とはよく言ったものである。

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つまり、NAD+(あるいはNADと表記)は、生体のエネルギー代謝の根幹となる電子伝達体。

NAD+:電子を受け取る前
NADH:電子を受け取った後

名称はニコチンアミドアデニンジヌクレオチド。
舌を噛み切りそうな名前だが、超が付くレベルの重要物質である。


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解説:
とある会食にて……

「ナイアシンって色んな所に効きますよね~」
「うん、NAD増えるからね」
「え”っ!?(;'∀')」

という会話が繰り広げられたのがそもそもの発端です(笑)



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