理想の身体はキッチンで作る。

糖質制限流の災害時の備え

2019/10/11(金)~10/12(土)に巨大台風が直撃した際の準備物一覧です。
糖質制限者でも食べられる非常食も含め、色々と参考になれば幸いです。
※幸い、家屋やインフラも全て無事だったので、これら準備物が使用される事はありませんでした。



◆準備したもの
・飲料水
・備蓄のプロテイン
・冷凍庫に鶏もも2kg
・缶詰やナッツ類
・マヨネーズ
・割り箸や紙皿
・ウエットティッシュ
・全てのプロテインシェイカーに水を入れる
・ゆで卵を作る
・おやつにエリスリトールチョコレート
・10Lウォーターバッグにも水を入れる
・お風呂に水を貯める
・ソロクッカー(アウトドア用の鍋・フライパン・ヤカンのセット)
・一人用ガスコンロ
・カセットガス
・救急セット
・LEDランタン
・LED懐中電灯
・マッチとロウソク
・ナイフと火打ち石
・サプリメント各種(普段使っているものを並べただけw)



◆飲料水の備蓄量
備蓄水2L×5本=10L
お茶2L×2本=4L
水1L=1L
1Lプロテインシェイカー:1個=1L
700mlプロテインシェイカー:3個=2.1L

合計 18L
※1日2.5Lずつ飲めば7日間籠城可能です!



◆実際どうだったか
・電気
12日の夕方頃、漏電が発生したため一時的に停電状態になったが、復旧は短時間で済み、日没前には電気が使える状態に回復していた。
停電中はLEDランタンの明かりで本を読んでました。

・水道
断水や下水の逆流等は無し。

・浸水
無し。(高台なので大雨系の災害には強い)

・風
雨戸を閉鎖していたおかげでガラスが破損する等の被害は無し。

総じて、ほとんど被害が無い状態で済みました。
最悪ケースを想定して準備していましたが、最良の結果に至ったようです。



◆長期停電/断水時のシミュレート
もし長期停電/断水が発生した場合、以下のスケジュールでサバイバルする予定でした。
(お風呂に貯めた生活用水は飲み水として使用しない場合)

・初日
シェイカーに汲んだ水とゆで卵・プロテインで食い繋ぐ。
紙皿や割り箸、ウェットティッシュを使い、洗い物が出ないように配慮。
冷蔵庫に残っている足の速いものがあればこの日のうちに食べてしまう。

・2~3日目
ペットボトルの水を順次開栓。冷凍庫で自然解凍状態になっている鶏もも肉2kgを取り出す。
玄関先にガスコンロ&ソロクッカーを設置し、一人焼き鳥を堪能する。
おやつのエリスリトールチョコレートを開封し、サバイバルで疲弊した心を和らげる。

・4~6日目
缶詰を順次開封する。ツナ缶やコンビーフはマヨネーズと合わせて食べる。
鯖缶はブイヨンと合わせてスープにできる。明かりの消えた住宅街で、星を眺めながら食べるスープは格別だ。
大丈夫、助けはきっと来る。

・7日目以降
本日ペットボトルの水が尽きるので、籠城戦を終了し、廃墟と化した住宅街へ躍り出る。

[分岐1:他生存者あり]
給水車が来ているはずなので、ウォーターバッグとプロテインシェーカーを持って水を汲みに行く。
プロテインとサプリメント、塩の在庫は大量にあるので、水さえあればあと2週間は持つ。
配給のおにぎり・パン等は必要無いので、近所の女子供に分け与えて善人の真似事をする。

[分岐2:他生存者無し]
えっ?孤立無援?
瓦礫の木材をナイフでバトニングして…
マッチか火打ち石で火起こしして…
川の水を蒸留すればいいのか…?(;'∀')



◆おまけ:災害時でも糖質制限を維持すべき?
「災害時までダイエットしてんじゃねーよ!」
という声を目にする事がありますが、これは糖質制限をひどく誤解した発言です。

糖質制限の本質はダイエットではなく、「糖質過剰摂取により損なわれた代謝状態から脱却し本来の健康を取り戻すこと」であり、その効果の一つとして「ヤセる」という現象が発生するだけなのです。
つまり、災害時にもダイエットがしたいのではなく、災害時だからこそ健康不調を発生しうる食べ物は口にしたくないという考えに基づくものなのです。
当然、糖尿病患者であれば血糖コントロールのため糖質制限食が必要であることは言うまでもありません。

また、糖代謝で活動するよりもケトン体代謝で活動している方が脳神経細胞へのエネルギー供給がスムーズに動きます。
災害時だからこそ、糖質制限をして神経を研ぎ澄ましておきたいものです。

もちろん、糖質食品を食べれば血糖値急上昇・乱降下により情緒不安定となり、長期間食べ続ければ依存性をきたします。
こうした現象を発生させうる糖質食品を、高ストレス環境である被災時に食べ続けることは大きなデメリットとなるでしょう。

糖質の本質はアルコールと同じなので、ストレス解消のため糖質を食べ続ける事は、依存症と代謝疾患を引き起こすため、長期的目線で見ればマイナスになります。
やはり被災時であっても糖質制限食(=低糖質高タンパク高脂質)を実践し、セロトニン・メラトニン等神経伝達物質の材料を確保したいところです。

そもそもケトン体代謝モードであれば食欲もある程度抑制されますので、食糧不足となる被災時には最適です。
かつて人類が草原で生活していた時と同じように、1日1~2食で十分生存できるようになります。

また、災害時では生活環境が不衛生になりがちです。感染症には十分気を付けたいものですが、細菌やウイルスと戦うために主軸となる栄養素も、やはりタンパク質(あとビタミンC)なのです。
災害時だからと言って糖質中心の食事を続けていると、身体の免疫力は日に日に低下し、十分な医療を受けられない環境下にも関わらず、感染症のリスクを高めてしまう事になるでしょう。

従いまして、私としては「災害時だからこそ糖質制限を継続」し、極限状態での情緒安定・生存性向上を計りたいと思います。


今回の台風は、3.11の東日本大震災のように大きな被害はありませんでしたが、被災時や極限状態での生存計画について改めて考えさせられる良い機会となりました。
私の体験・考察が皆様のお役に立てれば何よりです。



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